ラーメン

 昔からよくラーメンを食べる。


 昼食に、夜食に、ラーメンを作って食べる。刻んだ葱と、卵や何かを入れて、二分煮込んで食べる。小学生の頃から作っており、その楽しみを書いて文集に載せてもらったことがある。


 外でもよくラーメンを食べる。ふと目についた店で食べることもあるが、近所のラーメン屋で食べることが多い気がする。
 ラーメンを食べるときの、時々の心持ち、空気の感じや、一緒に食べる人のことが思い出される。紫野の「たんぽぽ」で食べた赤いラーメン。同僚に教えてもらった、六本木のおかしなラーメン。夏の夕方にビールを飲みながら食べたラーメン。寒い冬に、大学の近くで食べた緩いラーメン。それらの一々が、思い出される。


 最近は丸太町の「鳳林」へよく行く。拘りを感じさせぬ、オーソドックスな風が好ましい。いつか、このような日々のことも思い出すだろう、と思う。