2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

文化による都市再生学

山崎茂雄『文化による都市再生学』読了。 創造都市論をベースに、NY、ロンドン、イタリア・ピエモンテ州の事例を参照しつつ、大阪の都市再生を考える、という内容。 大阪府及び滋賀県での文化関連予算についての紛糾を踏まえて議論を始めており、その点で…

アーツ・マネジメント概論

小林真理・片山泰輔ほか『アーツ・マネジメント概論 三訂版』読了。 アートを最大限に活かすマネジメントとは何か。文化施設の企画・運営に携わるすべての人必携テキストの三訂版。 アーツ・マネジメントの教科書。指定管理者制度の導入、公益法人改革等の近…

金沢城

金沢二日目。 兼六園、金沢城へ行く。 金沢城は、今は幾つかの遺構を残すのみになっているが、歩いてみると、平山城としての骨格を如実に感じさせる。立派な石垣や広い堀を前にして、これを攻める立場の足軽でなくて本当によかったと妄想する。 金沢城内の、…

金沢

art

金沢21世紀美術館へ行く。 メインは、ヤン・ファーブルと舟越桂の二人展。 過去の芸術作品も踏まえつつ、それぞれの精神的バックグラウンドを示し、その歴史的、美術的対話の中に作家の世界観を浮かび上がらせようという展示。 今回の企画は、ルーヴル美術館…

新しいアトリエ

澤崎さんと苅谷さんの、新しい共同アトリエへ行く。 苅谷さんは高知・南国市の出身で、妹が地元で働いているという。海産物を卸す会社なので、時々、鰹やうつぼを送ってもらえるのだそうだ。 妹さんは、仕事場で、鮫や鯨を貰って帰り、それを剥製(骨の標本…

十三回忌

祖母の十三回忌。 長野の叔父が、謎のイタリア人を連れて現れる。昨夜、二人でトラックを飛ばして京都に着き、そのまま友達の家でサッカーを見ながら飲んでいたのだそうだ。 畳敷きの仏間。読経の声。焼香の仕草を真似た後に、十字を切るイタリア人。 彼も困…

K-POP

以前、Brown Eyed Girls を紹介した。 韓国では、次々とガールズ・グループが出てきているらしい。妻によると、「韓国は歌って踊る国。クラブに行くと、普通の女の子が(セクシーな服を着て)ガンガンに踊り狂っている」のだそうだ。その下地が、このクオリ…

現代アートビジネス

小山登美夫『現代アートビジネス』読了。 アンディ・ウォーホルの作品に八十億円もの高値が付くのはなぜか?世界の富が現代アートに集まる今、「作品の価値」に基づいた健全なマーケットこそが、芸術文化の底力となる―。種も仕掛けもあるアートビジネスの世…

飲み会

OURの飲み会。 イムラ、小山登美夫、モリユウのスタッフの皆さんとお会いする。アートフェアを除けば、ギャラリストがこのように会する機会はあまり多くないのだそうだ。

展覧会ドラフト

art

京都芸術センター「展覧会ドラフト2011公開プレゼンテーション」へ行く。 http://www.kac.or.jp/bi/341 同センターでは、これまでも、展覧会の公募を行ってきた。平田オリザや河瀬直美ら、必ずしも美術プロパーではない者も審査員に迎え、領域横断性を意識し…

祇園

池辺さんと、祇園で懐石。

古賀さん

art

AD&Aギャラリーのレセプションで、古賀さんにお会いする。 古賀さんは、九州大学の先生で、ドネルモというグループに関わっておられる。 安室奈美恵について論じたり、掃除について考察実践したりしておられるのだそうだ。なかなかお話が面白い。 Kの迷…

パスタ

育児休業、七十二日目。 妻が子どもを連れて、実家に帰省。 パスタを作って食べる。

共通感覚論

中村雄二郎『共通感覚論』読了。 〈常識〉を意味するコモン・センスという言葉は、アリストテレス以来、五感を統合する根源的能力の〈共通感覚〉を意味していた。この二つはどのように結びつき、関係するのだろうか。古今の知見を縦横に駆使し、人間や芸術に…

新宗教と巨大建築

五十嵐太郎『新編 新宗教と巨大建築』読了。 天理教、金光教、大本教など19世紀に立教した新興宗教から、真光教、パーフェクト・リバティ教団などの戦後の新宗教にいたるまで。なぜ近代以降の宗教建築は、いかがわしく不気味なものと見なされてきたのか。そ…

アメリカまで

遠藤水城『アメリカまで』読了。 キュレーター・遠藤水城によるインタビュー集。 アメリカ渡航を控える二〇〇七年初頭、それまで放置してきたアメリカと対峙すべく、長谷川祐子、田中功起ら六人に行ったインタビューを収録。 収録されているものの中では、長…

保育所

育児休業、六十八日目。 福祉事務所へ、保育所入所の申請に行く。 八月一日からの入所を希望しているが、期待しないでください、と強く念を押される。都市部の保育所は、四月時点で定員を満たしており、なお待機児童を抱えている。年度途中の入所は甚だ困難…

独酌余滴

多田富雄『独酌余滴』読了。 インドの弱法師、茸好き、愛犬イプシロンとの日々−能をこよなく愛す世界的免疫学者が、日本・世界各地を旅し、目にした人間の生の営み、自然の美、芸術、故白洲正子との交友などを、深遠かつ端正な文章で描く。2000年度日本エッ…

アルザス

hanareのミーティング。 その後、アルザスへ行く。トリッパの唐揚というのをいただく。

良寛遺墨

art

何必館「没後180年 良寛遺墨」展へ行く。 「本年は良寛没後180年にあたります。 良寛(1758〜1831)は、新潟県出雲崎の大庄屋の長男として生まれ、18歳で剃髪後、禅寺で修行を積みます。しかし、良寛がそこで見たものは、僧侶の堕落した生活と、浅薄な道心で…

異形の王権

網野善彦『異形の王権』読了。 婆娑羅の風を巻き起こしつつ、聖と賤のはざまに跳梁する「異類異形」、社会と人間の奥底にひそむ力をも最大限に動員しようとする後醍醐の王朝、南北朝期=大転換のさなかに噴出する<異形>の意味と力を探る。 面白いのが読む…

千夜千冊

松岡正剛『千夜千冊 壱』読了。 求龍堂:松岡正剛 千夜千冊