2009-01-01から1年間の記事一覧

イタリア・マフィア

シルヴィオ・ピエルサンティ『イタリア・マフィア』読了。 表紙記載の紹介文。 「ジュゼッペの誘拐殺人事件は、マフィアとはなにかを語る際の最も端的なエピソードになる。冷酷さ、凶暴さ、残忍さ、すべてが含まれている。繊細な神経の持ち主の方は、十分に…

仕事

仕事の話。 最近は、次のような仕事をしている。(定例的に実施、または既に広報発表済みのもののみ。) 一、審議会の準備。委員の皆様の日程調整をし、計画の進捗状況をまとめる。さらに来年度以降の審議会について、構想を練る。 一、計画推進フォーラムの…

G12

山内宏泰『G12 トーキョートップギャラリー』読了。 ムラカミ、ナラ、アイダ、クサマ、アラキ…、ニッポンのアーティストの躍進には、トップギャラリーの存在があった。アートシーンを操るギャラリーオーナー12人のインタビュー集。 G12 トーキョートップギャ…

十牛図

上田閑照・柳田聖山『十牛図』読了。 失われた牛を探し求める牧童の道行きを描く十枚の円相に禅の追究するさまざまな課題を内包させた個展「十牛図」を手引きにして、自己と他、自然と人間、自己自身への関わりについて考察し、現代人の「真の自己」への道を…

赤ちゃん教育

野崎歓『赤ちゃん教育』読了。 乗り物をこよなく愛するわが子が、将来、親の無免許であることを知ったらどうなるかと落ち込みつつ、大詩人、マラルメだってわが子の誕生にびびっていたではないか!と己を鼓舞する仏文学者。「子の誕生」という、誰もがあわて…

子ども

朝、子どもが産まれた。 我々のお世話になったクリニックは、セレブっぽい産院として、界隈では有名なのだそうだ。診察室にはバング&オルフセンのオーディオやデザインチェアが置かれ、出産入院のメニューには、アロマテラピーや、なんとフレンチのディナー…

近代の東アジアイメージ

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豊田市美術館「近代の東アジアイメージ」展を観る。 以下HPから抜粋。 「日本近代の日本画家・洋画家さらには彫刻家・工芸家・写真家たちがどのようにアジアを描いてきたかを広く紹介するものです。西洋への志向と自らの伝統的感性とのあいだで、近代の作…

東山動物園

名古屋・東山動物園へ行く。 変な鳥を見て、コアラを見る。ワラビーやキリンやラクダを見る。 雨が降ってきたので、隣接する植物園の、温室へ行く。 名古屋はメキシコシティの姉妹都市なのだそうで、そのせいか、サボテン類が充実している。サボテンは、いず…

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』読了。 女優になるために上京していた姉・澄伽が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために…。 本谷有希子。 一九七…

日本奇僧伝

宮元啓一『日本奇僧伝』読了。 常人では思いもつかない、あるいは、思いついたとしてもとうてい実行できそうにもないことを、敢然とまた平然とやってのけてしまった、という逸話をもつ僧たち―歴史の表舞台に現れることはほとんどなかったが、人々の口伝えの…

相対主義の極北

入不二基義『相対主義の極北』読了。 すべては相対的で、唯一絶対の真理や正しさはない―この相対主義の論理を相対主義自身にも適用し、極限まで追いかける。その最果ての地で、どのような風景が目撃されるのか? 中学の頃、同級生に、「でもそれはお前の考え…

事業仕分け

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事業仕分けのことが話題になっている。 先日、文部科学省関連の評決が出たが、芸術文化振興基金、新進芸術家海外研修制度など、100億円の削減となっている。文化関連の予算が減ることは、直接的な効果以上に、象徴的な意味がある。国のカネで育ててもらう気…

パーティー!

GRL KYOTOのファイナル・パーティーへ行く。 久しぶりのメトロ。 お酒を飲んで音楽を聴くのは楽しい。人と話すのは楽しい。クラブは楽しい。という素朴なポジティブさを、改めて感じさせてくれるよいパーティーだった。

NAZE

NAZEにグライフィティについて教えてもらう。 NAZEは京都のグラフィティ・ライター。京都〜世界のグライフィティ事情や、実際に使う道具、グラフィティの良し悪しの見方を、いろいろとレクチャーしてもらう。 グラフィティを描くことを「ボムする」と言うが…

革命の慎みについて

レクチャー「革命の慎みについて」を聴く。 講師は廣瀬純。 話の概要は以下のとおり。 「一九三七年に二十八才の若さで戦病死した映画作家・山中貞雄が、今年、生誕百周年を迎える。二十二才からの六年間、全二十六本の監督作品において、山中は何をしたのか…

SHARE

SHARE in Kyotoへ行く。 SHAREは二〇〇二年にNYで始まり、以後、七年以上に渡って続けられているイベント。会場にはプロジェクターとPAが準備されていて、オープン・ジャム・セッション(自分の楽器を持って来れば、参加したい人は誰でもセッションに参…

THIS IS IT

ケニー・オルテガ『THIS IS IT』を観る。 今夏、ロンドンで開催されるはずだった、マイケル・ジャクソンのコンサート「THIS IS IT」。二〇〇九年四月から六月の流れを追いつつ、幻となったロンドン公演のリハーサルと舞台裏を描く。 マイケルのために集った…

演劇計画トークセッション

演劇計画トークセッションへ行く。 演劇計画は、京都芸術センターで舞台芸術作品を生み出す、長期的視野に立ったプロジェクト。従来の劇団、カンパニーといった集団の枠を超えて集う個々の才能を、上演の担い手として育成することで、舞台芸術に新たな未来を…

GRL KYOTO

GRL京都上陸記念レクチャーへ行く。 開演まで来場者の自転車の整理。 以下HPから。 「GRLのエヴァン・ロスとジェームズ・パウダリーがついに京都初上陸。今回のレクチャーは、「初上陸とか言われてもそもそもGRLって誰?」「何をしてる人? 面白いの?」と…

CREAM

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ヨコハマ国際映像祭(CREAM)が始まった。 ヨコハマ国際映像祭実行委員会副委員長で、出品作家でもある藤幡正樹が、出品を辞退し、話題になっている。 辞退は三十日午後のプレス発表時にテキスト配布という形で表明されたようだ。三十一日、ARTiTの公式ブロ…

絵画と写真の交差

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名古屋市美術館「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」展を観る。 以下HPから要約。 「写真の誕生から170年が経った。この展覧会では、タルボットなど写真草創期の作品に始まり、バルビゾン派や印象派に多大な影響を与えた写真、逆に絵画から影響を受けた…

コンテンポラリーダンス徹底ガイド

乗越たかお『コンテンポラリーダンス徹底ガイド』読了。 元々ダンスにはうっすらとした興味がある。クラブに行けばとりあえず身体を動かすし、プリンスやビヨンセの映像を見るときにも、わりと彼らのダンスに目が行く。身近に暗黒舞踏と称し、奇妙な風体でう…

東京ノート

青年団「東京ノート」を観る。 粗筋は概ね以下のとおり。 美術好きの長女の上京を機に、普段はバラバラの親族たちが、美術館のロビーで待ち合わせる。彼らはそれぞれに問題を抱えているが、当面、共通して頭を悩ませるのは親の面倒をどのように見るか、とい…

Reversible

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ギャラリー16「京都造形大学大学院東島ゼミ / Reversible」展を観る。 以下HPから抜粋。 「虹の向こうには何があるのだろう。そんな思いを胸に、期待を持って未来へと進んで行こうとすることはロマンチックだ。しかし未来への歩みの最中、私たちは夢から覚…

油の話

ロマンザで髪を切る。 オーナーの松山さんとは、いつも政治や経済、映画、本の話をするが、最近は子育てネタと、石けんの話がこれに付け加えられている。 松山さんは、元来凝り性な方で、さらに陰謀論に興味深々だ。それらの素養が、彼の日常のなりわいとス…

A room is getting ruined

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苅谷昌江『A room is getting ruined』展を見る。 以下HPから要約。 「平面作品を中心として、様々な絵画表現の展開をみせる苅谷昌江。二〇〇八年「Jeans factory art award」での準グランプリ受賞を皮切りに、二〇〇九年「VOCA」展に出展するなど、これか…

放課後のはらっぱ

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愛知県美術館「放課後のはらっぱ」展を観る。 美術館のHPから引用。 「櫃田伸也はすぐれた画家であると同時に、すばらしい先生でもあります。奈良美智、杉戸洋など現代アートのトップランナーの多くが、実は彼の教え子なのです。そのためこの展覧会では、…

碧南へ

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愛知県碧南市へ行く。 最初の目的地は、碧南市哲学たいけん村無我苑。 碧南には、伊藤証信という市ゆかりの哲学者がいるらしい。明治から昭和にかけての人物で、彼の地でカントを説き、無我愛の思想を学問的に位置付けようとしたそうだ。で、無我苑は、伊藤…

メガハウス

京都造形芸術大学「メガハウス−都市を使い切るために」展を観る。 「メガハウス」は、阿部仁史+本江正茂による、新たな都市生活のあり方を提案するプロジェクト。都市全体に散在する空室をメガハウス社が借り上げ、「Zap Door」というシステムにより集中管…

ピンポン・クリティック

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Survivart「ピンポン・クリティック」に参加。 Survivartは、二〇〇四年十一月に始動した、東京ベースのアートグループ。アートグループと言っても、メンバーは様々な業界から集まっていて、視野はわりと広いように思える。「お金」をキーワードに、対話空間…