2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エネルギー

風邪が治らない。咳が出る。 隣のチームと沖縄料理を食べる。 係長曰く、エネルギーピークを既に超え、日本は縮小するしかない状態だそうだ。江戸時代、鎖国という壮大な経済実験をやった頃、日本の人口は三千万人程度だった。科学技術の進歩はあるにせよ、…

AURELIE PETREL

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muzzへ、AURELIE PETREL 展を観にいく。 ビールをご馳走になる。 スーパーウィンドウプロジェクトの原口さんに会う。スーパーウィンドウプロジェクトは、一年くらい前に、個人邸宅のガレージを改装してできたギャラリーだそうだ。場所は円通寺の近く。やや遠…

風能奈々

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風能奈々「誰がその物語を知る」展を観る。 最近、京都でアートフェアを立ち上げるという話をよく聞く。それを危惧する向きもあるが、僕は喜ばしいことであると思う。それがきちんと機能するかどうか(京都のよいところや作家たちがスポイルされずに、小さく…

humid

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元立誠小学校へ「humid」展を観に行く。 humid。(不快なほど)湿気の多い、(高温)多湿の、湿っぽい。 菅本祐子の作品がよかった。 教室二つ分に、A5サイズ程の薄い紙片が敷き詰められている。紙には、青いインクが垂らされ、その部分がトンと立ち上がる…

visible and invisible

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VOICE GALLERY「visible and invisible」展のオープニングに行く。 唐仁原希と後藤真依のペインティングがよかった。二人とも先日大学を出たばかりの若い作家だが、それぞれにこれから描いていくための芯を持っていると思う。唐仁原は、筆遣いにまだ粗さが残…

ニッポン画物見遊山

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「山本太郎〜ニッポン画物見遊山〜」展を観る。 山本は京都造形大在学中に「ニッポン画」を提唱し、二〇〇七年にVOCA賞を獲った。気鋭の若手作家の一人と言えるだろう。 山本曰く、ニッポン画とは次のようなものだ。 一、現在の日本の状況を端的に表現す…

アルザス

一乗寺のアルザスへ行く。 アルザスは、名前のとおりアルザス料理を中心に出す、フレンチ食堂。シェフの道坂さんが一人で給仕もやっている、小さいお店だ。 アルザスのよいところは(道坂さんの笑顔も含め)無数にあるが、僕は扉が大きく開くところが気に入…

衣服は肉体になにを与えたか

北山晴一『衣服は肉体になにを与えたか』読了。 現代モードを取り巻くあれこれについて、わりと幅広く話題を提供している。“われわれは「だれもがみな美しい」社会に耐えられるか”と題された一章では、化粧品の成分にまで言及する。 しかし、やや議論が浅く…

日進

愛知・日進をぐるぐると走る。 日進市は名古屋市、豊田市に隣接する。市営地下鉄の開通で大きく人口が増えた町だそうで、とは言え、辺りにはまだ田畑や森林が多く見られる。ダルムシュタットの高速道路のような道も走っており、当地での自動車の存在感を強調…

20世紀ファッションの文化史

成実弘至『20世紀ファッションの文化史』読了。 成実さんは京都造形芸大の准教授で、友人の先生。勧められて一読した。 「デザイナーを取り上げた本は少なくないが、その仕事を正しく論じているものはそれほど多くない。これまでの服飾の本は、シャネルが服…

薪能

平安神宮へ薪能を見に行く。 薪能を見るのは初めてのことだ。京都市・京都能楽会の主催で昭和二十五年に始まり、今年で六十回目を迎えるとのこと。先の市民狂言もそうだが、知らぬところで、歴史が積み重ねられている。 薪能は、野外で行われる。 夕方、日が…

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け

過日、白石一文が山本周五郎賞を受賞した。 白石はそのうち直木賞を獲るだろうと思っていたが、なるほど、山本賞の方か。まあいずれにせよ目出度いことだ。 白石の特質は、言い切りにあるのではないかと思う。文体としてもそうだが、それ以上に、AはBだ、…