アーツ・マネジメント概論
小林真理・片山泰輔ほか『アーツ・マネジメント概論 三訂版』読了。
アートを最大限に活かすマネジメントとは何か。文化施設の企画・運営に携わるすべての人必携テキストの三訂版。
アーツ・マネジメントの教科書。指定管理者制度の導入、公益法人改革等の近年の動向を踏まえ、改訂されたもの。当該領域に関る、歴史、政策、法制度、経済、経営の諸分野を広く取り上げており、概論としては必要十分と言えよう。
備忘。芸術文化が持つ公共財としての便益。
一、文化遺産
一、国民的威信、地域アイデンティティ
一、地域経済波及
一、一般教養
一、社会批判機能
一、イノベーション
一、オプション価値(実際には消費しなくても、消費することができるという可能性から得られる満足)
備忘。「文化」の意味。
一、人々によって習得・共有・伝達される行動/生活様式
一、学問・芸術・宗教など、主として精神的活動から生み出されたもの
前者は「器(様式)」であり、後者は「内容」である。両者は相互関係にある。すなわち、内容は様式の上に成り立つが、その成果によって様式は更新される。
- 作者: 小林真理,片山泰輔,伊藤裕夫,中川幾郎,山崎稔惠,中尾知彦,佐々木亨,柳与志夫,熊倉純子,蓮池奈緒子,武田康孝,池田修
- 出版社/メーカー: 水曜社
- 発売日: 2009/04/25
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