保育所

 育児休業、六十八日目。


 福祉事務所へ、保育所入所の申請に行く。


 八月一日からの入所を希望しているが、期待しないでください、と強く念を押される。都市部の保育所は、四月時点で定員を満たしており、なお待機児童を抱えている。年度途中の入所は甚だ困難なのだ。


 窓口で、仮に入所できなければどうされますか、と聞かれる。一瞬の沈黙の後に、困ります、と答える。そうとしか言いようがない。