匣の中の失楽
竹本健治『匣の中の失楽』読了。
『黒死館殺人事件』、『ドグラ・マグラ』、『虚無への供物』と並ぶ、いわゆるミステリ四大奇書の一。
筋書きは省略。
これは解決された…のか?リドル・ストーリーなんじゃないか?という程度によく分かりませんでした。。むー。
ミステリ史を遡るというのは案外困難なものである。
清涼院流水の凄さは、この『失楽』を先に読んでいれば、より如実に感じられたことであろう。そのような想いを禁じえない。また、『失楽』は、おそらく、『虚無への供物』をはじめとする、豊饒なミステリの遺産の上に築かれているのであろう。
そして、それは、これから僕が過去のミステリ作品を“掘って”いくときにいつも感じるのではないかと思う。
- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/10/30
- メディア: 新書
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