中東

 中東が“液状化”しようとしている。


 チュニジアの政変がエジプトへ飛び火し、アルジェリア、ヨルダン、イエメンでもデモが起きている。イランへの影響もあるだろうし、もしかするとサウジアラビアも引きずり出すかもしれない。
 さらに言えば、イスラエルへの影響もあるだろう。エジプトが民主化すれば、イスラエル地政学的に極めて困難な局面を迎えることになる。
 そして、これらのすべてにアメリカが関係している。


 一月上旬以来起こっている一連の動きは、子供のころにテレビで見た、ベルリンの壁の崩壊に近いものを思わせる。
 歴史が動くときの、ゴロリという音が聞こえるような気がする。


 昔、ベルリンの壁が砕けるのをテレビで見た。今、僕はエジプトのデモをインターネットで見ている。
 エジプト政府は、昨夜、ネットを完全に遮断した。ソーシャルネットワークは“革命”の原因ではないのだから、これは本質的な事とは言えないだろう。が、国家がそれを無視できない程に、ツィッターウィキリークスは、事態を加速させている。


 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/egypt/