継ぐこと・伝えること

 継ぐこと・伝えること番外編「三味線講座」へ行く。


 三味線職人の工房を訪ねて、楽器や舞台のお話を聞くというツアー。京都芸術センターが実施。
 出演は野中智史(三味線職人)、進行等はたきもとよしこ、木ノ下裕一。


 野中さんは宮川町に生まれ、幼い頃から祖母に三味線を習ってきたという。当初は弾き手であったが、転じて三味線を作る職人になられた。花街文化に通じ、落語の囃子を務めたり、都々逸を唄ったりもする。1981年生まれ。普段聴くのも専ら三味線。


 僕は以前から、三味線を習いたいな、とぼんやり考えているのだが、急にその世界が眼前に広がり、少し慌ててしまった。


 野中さんの工房は「あじき路地」というところにあるのだが、この路地自体もなかなか面白い。
 場所は五条川端のあたりで、宮川町の東側。
 一筋の路地全体が長屋になっており、物づくりを行っている若者を対象に、公募審査(お見合い)で入居者を選定したという。建物は大正時代の建築で、当初はボロボロだったが、これも住人たちが協力して改修したのだそうだ。コミュニティの再生、建築物の保存・活用、文化の継承・創造など、いろんな見方ができる。


 http://www.rim-works.com/ajikiroji/ajikiroji.html
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1230735749798_02/news/20090102-OYT8T00580.htm