国際文化フォーラム

 国際文化交流フォーラムに参加。
 中川幾郎先生の基調講演が、さすがによくまとめておられ、勉強になった。


 曰く「創造都市という概念があるが、その要件として、3Tがある。Talent(人材)、Technology(技術)、そしてTolerance(寛容性)だ。神戸市は寛容性が高いまちだ。市民のネットワークが作りやすい。転勤忌避率が全国で最も低いが、他都市から来る者でも、まあ住んでもよいか、と思えるのだろう。」


 曰く「文化政策には二つの要素があると考えている。一つは“市民政策”、もう一つは“都市政策”だ。市民政策というのは、市民の文化を活性化させる政策ということだ。地域コミュニティの主体的な活動を支えるということもあるが、市民の文化的人権を保障するということもある。文化は余暇ではない。日本は、国際人権規約も批准しているが、文化芸術振興基本法に若干の記述があるのみで、なかなか実効的な法がない。市民がないと都市ではない。ただの集住地域だ。住民を市民たらしめ、横のつながりを生むのが文化政策だ。」


 http://www.kobe-u.ac.jp/event/e2013_03_11_01.html