地下鉄の駅で

 Super Window Project バロンさん来庁。


 Super Window Project は、現在、京都市の協賛により、市営地下鉄・四条駅でエキシビションを行っている。一月末まで、構内の電光掲示板にBernard Joistenの作品を展示中。


 バロンさんは、京都の伝統的なものと現代的なもののバランスについて、僕と同じような考え方を持っている。まちの歴史を評価しつつも、新しいものを東京とは違う形で生み出す、そのような京都の性質にも注目している。
 Super Window Projectは、名前にあるとおり、ギャラリーとしての活動以上に、プロジェクトを仕掛けるということに重きを置いている。美術館や芸術センターでの展示よりも、まちの中に作品を置きたい、とバロンさんは言う。作品と、その背景にある考え方が、都市に浸透し、実際に往来の様相を変えることをこそ、彼は志向している。もっと社会的で、政治的であること。地下鉄構内での現代美術作品の展示は、彼のそのような考えが如実に表れるものになったと思う。


 今回のプロジェクトが実現できるとは思っていなかった、とバロンさん苦笑する。こっちもそう思ってました。


 http://www.superwindowproject.com/