タタド

 小池昌代『タタド』読了。


 波の音を聞くと、遠い土地に流れ着いた流木のような気分になる−。海辺のセカンドハウスに集まった地方テレビのプロデューサー夫婦と友人二人。五十代の男女四人は浜辺に落ちた海藻を拾い、庭に実る猿の頭ほどの夏みかんを頬ばり、ワインを飲んで、心地よい時間を過ごす。翌朝、四人の関係は思わぬ「決壊」を迎える…。表題作は川端康成賞を受賞。


タタド (新潮文庫)

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