小山田さん

 京都市立芸術大学ギャラリーへ行く。


 同ギャラリーは、市立芸大のサテライトギャラリーとして、京都堀川音楽高校に併設して、今春オープンした。オープン記念として、「きょう・せい」展を二期に分けて開催している。「きょう・せい」展の企画は青木加苗と、森山貴之。監修は加須屋明子ほか。


 本日は、「共有空間の獲得」と題して、小山田徹さんのトークがあった。
 小山田さんは、ダムタイプの舞台監督等として活躍の後、バザールカフェ、ウィークエンドカフェを立ち上げるなど、多くの「共有空間」の運営にかかわり、今春、市立芸大の准教授に着任された。
 三月に京都芸術センターで展覧会をしていただき、そこで知り合った。


 小山田さんはとても面白い。一つ一つの話が滋味深く、温かな知性を感じさせる。話し方や雰囲気の作り方もよく心得ておられるが、過剰にそのテクニックを意識させるようなことはない。多くの人が彼を慕って集まるのは、よく分かる気がする。
 話の隅で、珈琲好きでイタリア好きということを言っておられ、成る程、と感じた。どういうわけか、気の合う人には、イタリア好きが多い。青野も芦田君も須川さんもそうだ。彼らは皆、僕をワクワクさせてくれる。
 小山田さんとはゆっくり話をしてみたいと思う。年齢も離れているし実績も積んでおられる方なのでおこがましいことだが、友達になれるのではないかという予感がある。