シンポジウム

 京都芸術センターのシンポジウムへ行く。


 シリーズの3回目。「未来/世界」と題し、東京、京都、韓国の文化施設からパネリストを迎えて、文化芸術の拠点のあり方を国際的な視野で考えるという。
 これまでの総括として定員を150人に増やしての開催であったが、話のリズムが悪く、参加者も多くはなく、やや散漫な印象であった。


 韓国からは仁川の事例が紹介された。
 仁川は、日本で言えば横浜のようなポジションで、ソウルに近い国際都市なのだそうだ。人口270万人。港湾都市としての歴史を持ち、アジアのハブとなる国際空港もある。
 仁川文化財団事務局長の李氏曰く、1990年頃まで韓国は文化にまったく力を入れてこなかったが、ここに来て大転換をしようとしているらしい。国を挙げて支援制度を整備し、あるいは、これまで芸術文化の届きにくかった、軍人、地方、囚人に積極的にソフトを紹介しているのだそうだ。仁川でも図書館やアートセンターを整備し、毎年数十人単位でアーティスト・イン・レジデンスを実施していくという。