学長
京都市立芸術大学の新学長に、建畠晢氏が選定された。
西島安則前学長の死去に伴うもので、同大学の専任教員による学長選考選挙の結果を元に、評議会が選んだ。近く市長が任命する。任期は任命日から三年。
西島前学長任命の際も驚いたが、今回も驚いた。
近年の歴代学長を見ると、どちらかと言うと、文化芸術への広い見識を買われての任命が多かったように思う。
が、建畠さんは、バリバリの現代美術畑の方だ。ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリエンナーレ・ディレクター、あいちトリエンナーレ芸術監督を歴任し、国立国際美術館の現役館長でもある。
<市立芸大、近年の歴代学長>
1992〜1997:上山春平(哲学)
1998〜2003:西島安則(高分子化学)
2004〜2006:中西進(古典文学)
2007〜2009:潮江宏三(美術史学(近世イギリス美術))
2010:西島安則(高分子化学)
市立芸術大学学長は、単に大学の長であるというだけではなく、京都市の文化政策全般にも大小様々な影響を及ぼす。従来から、京都文化芸術都市創生審議会委員の一人であるし、各種顕彰の審査に参加いただくことも多い。