京都市文化功労者
平成22年京都市文化功労者の表彰式。
今年は、以下の五氏が選ばれた。目出度い式典の日、天高く晴れ渡り、いよいよ清清しい。
・池坊専永(華道)
・井上道義(洋楽)
・金剛永謹(能楽)
・竹内浩一(日本画)
・辻惟雄(学術)
池坊氏はいけばな池坊の家元、金剛氏は能楽金剛流の宗家。
京都では、茶道、いけばな、能楽、狂言など、各流派の長が多くおられる。文化功労者に選定されることもしばしばだが、二人同時にというのは珍しいと思う。
辻氏は、伊藤若冲など、京都の文化を世界に知らしめた、ということを評価されての選出。氏は京都に深い縁があるわけではないが、こういう方を敢えて選ぶということ自体が、京都の底を深めるのではないかと思う。
文化功労者事務の中では、候補者の方はもちろん、過去の受章者、関連する方々についても結構勉強させていただいた。累々たる資料に、多くの方々の経歴や作品、発言を見る中で、ほんの僅かだが、歴史性の立ち上る様を感じることがあった。
人の、生まれ、創り、死んでいく、そのグルーヴのようなもの。