京都会館

 京都市では、京都会館の再整備を検討している。


 京都会館
 京都市民の文化の殿堂として1960年4月に開館。前川國男の設計による建築は、日本建築学会賞作品賞や、「日本におけるDOCOMOMO100選」にも選ばれ、モダニズム建築として高い評価を受けている。2015名収容の第一ホール、939名収容の第二ホール、会議場及び五つの会議室を備えており、数多くの国内外のアーティストや市民によるコンサートが開催されるなど、府内有数の文化ホールとして親しまれている。


 再整備は、前・京都市基本計画(第2次推進プラン)の中で位置づけられ、2005年に委員会が設けられて、検討が進められてきた。
 基本的な問題意識として、躯体が老朽化していること、舞台設備が現代のイベントに合いにくいことなどがある。さらに、京都市では岡崎地域全体の再整備も構想しているが、その構想の中でも、京都会館のあり方は重要な位置を占めている。
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 京都には、舞台芸術に使えるホールとして、京都府文化芸術会館、京都府府民ホールアルティがあるが、いずれも400席規模である。京都会館の第二ホールはその一つ上の規模に相当し、京都府内では貴重な施設であろう。京都会館の整備に対する舞台芸術関係者の期待は大きいのではないかと思う。


 京都市平成23年度予算要求では、京都会館再整備のための基本設計費用として9千5百万円が要求されている。
 行政の施設整備は、大体、「基本構想」→「基本計画」→「基本設計」→「実施設計」→「実施」というステップを踏むので、実際の整備まではまだまだ先は長い。が、来年度に設計を行うということは、基本的なコンセプトは、この数ヶ月で定まることになるのではないかと思う。
 京都市23年度予算要求:文化市民局


 ということで、舞台芸術関係の皆さんと、個人的に勉強会を始めることにした。とりあえず、この一ヶ月程、集中的に、京都会館はどのようにあるべきかを考える。僕自身、舞台芸術の実際の制作には疎いので、いろいろ教えてもらいながら、行政官としてのアイデアを伝えられればと思う。