卒業

 京都芸術センター・AC*1の卒業パーティーへ行く。


 清澤さん、福島さん、松村さんの三人が任期満了ということで、flowing karasumaでパーティーが催された。


 会には、センターのスタッフはもちろん、運営委員、市職員、かつてのスタッフ、センター所縁のアーティストやボランティアの皆さんが集う。子どもからお年寄りまで年齢層も幅広い。
 このようなとりとめのないネットワークの広がりこそが、センターの特質であろうと思うが、そのことを体現した、よい集まりであったと思う。


 ACの任期は決して長いものではない。センターに慣れ、ようやく自分の仕事ができるというところで、後任に席を譲ることになる。彼らは、次のポストを自力で探し当てねばならないのだし、それを可能にするだけの能力を養うことが期待されている。ハードなことだと思う。


 ACに任期が設けられているのは、一つには若手の育成という理念があるのだろうし、組織の新陳代謝をよくするという目的もあるのだろう。その理念・目的は理解できるが、文化芸術の仕事が相対的に不安定で、労働需要も少ないことを思うと、単純に理念に沿うのがよいことなのか考え込んでしまう。

*1:アート・コーディネーター。三年任期。