風位

 永田和弘『風位』読了。


 永田の第8歌集。第38回迢空賞受賞。


 著者は、平成23年京都市文化功労者河野裕子の夫であり、短歌結社「塔」主宰。細胞生物学で京都大学の名誉教授にもなっている。


 幾つかの句集を読むと、詠んだ限りのことだが、短歌が情念の文学であると感じる。生死の堆積として、ないしはロマンチシズムの下に、ものされるものであると思う。
 俳句とは随分違う。形式は同じでも、和歌とも違う。


風位―永田和宏歌集 (塔21世紀叢書 (第40篇))

風位―永田和宏歌集 (塔21世紀叢書 (第40篇))