最後にあう、ブルー

 東京ELECTROCK STAIRS公演『最後にあう、ブルー』を観る。


 東京ELECTROCK STAIRSは、東京を拠点に活躍するダンスカンパニー。ダンサー、振付家のKENTARO!!が主宰する。
 http://www.tokyoelectrock.com/


 KENTARO!!は、ヒップホップのテクニックをベースにダンスを踊る。いつも音楽がJ-POP風だが、今回は加えて若手芸人風のMCが入ったり、ダンサーが普通に唄いだしたりする。
 とてもポップである。が、確かにブルーを感じさせる。
 たとえばそれは“青春群像劇”のようである。と言ってしまってよいだろうか。


 先日、不意に妻が“切なさ”について語り始めた。その話はどこかに行き着く前に打ち切られてしまったので、仔細は分からない。が、ニヤニヤと聞く一方で、ああそうか、と思わされもしたのだ。
 その話は「(ある歌を聴いて)何やらの感情が生まれたが、それが何かすぐに分からなかった。しばらく考え、それは“切なさ”であることに気付いた。昔の自分であれば、そのようなことは一々考える間もないことだったろう」というようなものだった。