YURI

 名古屋へ行く。


 馴染みの店ができ、名古屋にも少しずつ慣れてきた。
 よく行くのはYURIというテレビ塔のそばのジャズ喫茶。サックスを抱えた狸が目印だ。一人で長時間居座れて、本を読める明るさがあって、おいしいケーキとコーヒーを出す。それが僕がカフェに求める条件だが、YURIはそれを満たしている。